出典元:金太賢
「RTDトーナメント2019」サバイバルマッチ3・4回戦が5月5日に放送され、初出場の金太賢(協会)がトータル2位で本戦進出をもぎ取った。
金は3戦終了時点でトップ無しも▲3.5でトータル3位。1位・仲田までは92.6ポイント差、2位・平賀までは59.7ポイント差と射程圏内につけていた。「最終戦の条件がかなり現実的。トップを取って平賀さんが3着以下なら(本戦)確定」と必勝態勢で最終戦に臨んだ。
最終戦ではトップこそ取れなかったものの、平賀が箱下(原点配給を割ること)4着で終了したため、金は通過条件を満たす3万8200点持ちの2着でフィニッシュ。全4戦を2着2回、3着2回とトップゼロながらもトータル2位となり、勝ち上がりを決めた。「こんなことあるんですね。トップ1回は絶対取らないと思って来たんですけど、プロ入り15年目にして、こんな勝ち方もあるんだなとびっくりしました」と相好を崩した。
解説のRTDリーグ2018王者・小林剛(麻将連合)も「(金は)押したいイーシャンテンでも当たり牌を持ってきたら止める。それが随所に見られた」と冷静な押し引きバランスを賞賛した。
本戦に向け「このRTDで力を試したいとずっと思っていて、準備してきたんで、ようやく暴れられるのが楽しみ」と意気込み十分。金はグループCに入り、内川幸太郎(連盟)、勝又健志(連盟)、萩原聖人(連盟)という3人のMリーガーと対戦する。「協会の雀王、看板選手として、またRTDやMリーグに入れない多くの選手の思いをぶつけるつもりでいきます」。
RTD歴代王者、平賀聡彦(最高位戦)と多井隆晴(RMU)を抑えての本戦進出。思う存分、暴れてくれるに違いない。【福山純生(雀聖アワー)】
【サバイバルマッチ最終成績】
1位 仲田加南(連盟)+148.6(4/4)本戦進出
2位 金太賢(協会) +14.7(4/4)本戦進出
3位 平賀聡彦(最高位戦) ▲4.3(4/4)サバイバルマッチ敗退
4位 多井隆晴(RMU) ▲159.0(4/4)サバイバルマッチ敗退
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。