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2017年6月20日から6月22日まで東京ビッグサイトで開催されている第26回3Dバーチャルリアリティ展。架空の世界を見せるゲームや映画などのVRとはまた違った、現実を再現して体感させるVR、立体物を質感も含めてスキャンする装置などが登場。線路の近くで保線作業している最中に列車が迫ってくるシミュレーターは、ゾンビに迫られるホラーの世界よりも身近な恐怖や危険を感じられる。
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VRヘッドセットのHTC Viveを装着して前を見ると、現れるのは砂利の上に敷かれた鉄道の線路。右を見ると駅が見え、左には線路が続いている。近づいてしゃがみ込んで亀裂などがないかを確認していると、列車の接近を知らせる警報が。あわてて右に目を向けると、駅を通り過ぎて鉄道が猛スピードで自分へと近づいてきて、そのまま自分へとぶつかる。もしも現実だったら、確実に事故になっていたケースをVR空間で体感できる。
東急テクノシステムがJR東日本と共同開発した『待避訓練シミュレータ』は、鉄道事業で欠かせない線路内作業を行っている時に、周囲の確認と安全の確保がどれだけ大切かを体感させるためのシステムだ。警告を聞き流したり、まだ遠くだからと安心していたりしたら、見上げるほど大きな列車にはね飛ばされてしまう。迫力たっぷりで、恐怖から思わず声が出てしまう。天候や時間帯など条件を変えて視認の状況を把握したり、音声認識を使って指差喚呼を体験させたりも可能。鉄道運転シミュレーションゲームの『電車でGO!』とは別の形で、鉄道事業の大変さに触れられるシミュレータだ。
『電車でGO!』のように運転士になるのではなく、車掌になって扉の開閉やホームの安全確認をする『VR式車掌シミュレータ』もあった。同じく東急テクノシステムが出展していたもので、VRヘッドセットをつけて走っている列車の車掌室から、少し身を乗り出すようにして列車のホーム進入を確認。停まったところでボタンを操作して扉を開け、プラットフォーム上で安全に乗り降りが行われているかを、屋根から下がっているモニターなども見て確認し、車掌室に戻って扉を閉め発車ブザーを鳴らす。
工程は多くはないが、乗降客の安全がかかっていると思うと緊張の度合いも増す。通常行われているという、何もない場所で振る舞いをまねるだけの訓練よりも、現場の大変さを実感できそう。展示会では実装されていなかったが、扉にベビーカーが挟まるなどアクシデントを再現し、対応をシミュレートすることも可能。現在開発中で、いずれ車掌の訓練用に投入していくとのこと。業務用だが、運転士よりも車掌を体感したい鉄道ファンなら試してみたくなるシステムだ。
VR関連のシステムを開発して展開しているクレッセントでは「龍に乗って東京上空を飛行しながら人類をさらいにきたUFOを撃退するVRゲーム」を見せていた。上下に動くシートに座り、HTC ViveのVRヘッドセットを装着して両手にコントローラを持ちスタート。両手を動かし上下の移動や左右への旋回、そして速度の調整を行うことでUFOに近づいていける。稼働するシートの上で全身を使って操作することで、ボタンやトリガーを押すだけのゲームよりも空中を飛んでいる感じを深く味わえる。展示会などで見かけたら試してみたいVRゲームだ。
VRコンテンツを家などで楽しむ環境を提案していたのがオーディオハート。球形のポッドの中に、ドルビーアトモスの再生に必要な11.2チャンネルのスピーカー14個を理想的な配置で内蔵。中に入ってVRヘッドセットを装着し再生する場合は、ポッドを回転させながら見たい方を見て楽しめる。正面に大型のモニターを置いてポッドの中に座り、ライブ映像などを再生すれば周囲で立体的に響く音とともに臨場感を味わえる。硬いシェルは中で鳴っている音を外に漏らさない。VRや映画、映像などを楽しめる自分だけのシアターを持ちたい人には気になるシステムだ。