出典元:映画『ヤング・アーメッド(英題)』より – Christine Plenus
カンヌ国際映画祭の常連、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟の新作は、イスラム教の狂信者となり、学校の先生を殺すという考えに取りつかれた少年を描く映画『ヤング・アーメッド(英題) / Young Ahmed』だ。本作は現在開催中の第72回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に出品されており、ダルデンヌ兄弟が『ロゼッタ』『ある子供』に続き3度のパルムドール獲得となるかも注目されている。
第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門21作品紹介
ベルギーで暮らし、イスラム教徒の父と白人の母を持つ13歳のアーメッドを主人公にした本作。ダルデンヌ兄弟は余計な説明はなしに、ビデオゲームに夢中な普通の子供だったが最近、イスラム教の狂信者に急変したアーメッドの姿を淡々と見せていく。まだ幼さの残るアーメッドだがその心はあまりにも頑なで、母親やカウンセラーといった周囲の人間の試みもむなしく、宗教的な敵とみなした先生を何が何でも殺そうとする……。