俳優との愛憎、予算やスケジュールとの戦い、自らの作家性。映画監督が主人公の映画6選(映画.com)

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出典元:映画.com

小説家や漫画家が自身の創作活動を作品にすることと同様に、映画監督を主人公にした映画も多く存在する。撮影現場はスタッフとキャストを合わせれば小規模でも10人程度、多い時には100人単位の人々が集まって仕事をこなし、意見を求められ、指示を待っている。そんな時、映画監督は皇帝のように振る舞うか、あるいは自分を押し殺して調整役に徹するか。そんな監督たちのさまざまな姿を描いた作品を紹介したい。なお、ピックアップしたものは配信などで現在も鑑賞可能なものを優先的に選んでいます。

●「8 1/2」

 英国映画協会(BFI)が10年に一度発表する「世界の映画監督オールタイムベスト100(2012年版)」の第4位、今も多くの映画作家に影響を与え続ける、映像の魔術師フェデリコ・フェリーニの最高傑作。新作の撮影と湯治のため温泉保養地にやって来たマルチェロ・マストロヤンニ扮する映画監督は、旧知のスタッフや俳優たちと夜ごとの宴で英気を養うものの、作品自体の方向性は一向に定まらない。重圧に押し潰されそうになる彼は、幼少期の思い出や過去の出来事がフラッシュバックし、次第に現実との境目を見失っていく。主人公は服装や仕草を含めフェリーニ自身が色濃く反映されており、悲劇的な結末にも関わらず、計算され尽くしたカメラワークや美しい音楽は、多幸感を生む仕上がりになっている。

●「映画に愛をこめて アメリカの夜」

 撮影現場を表裏から描き、「8 1/2」と並んで世界の映画監督のバイブルとされているヌーベルバーグの旗手フランソワ・トリュフォーの代表作。映画内映画「パメラを紹介します」の完成までを描いた群像劇。トリュフォー扮する監督は引き立て役に回り、ハリウッド女優が抱えるコンプレックス、恋愛体質の共演男優、セリフが憶えられないベテラン俳優など、様々なアクシデントを次々とさばいていく。また、登場するエピソードは、実際の現場やスターにまつわるものも多く、先人へのリスペクトに満ちている。冒頭の何気ないシーンの仕組みなど、全編に渡り映画への愛情あふれる眼差しが心地いい。

●「ホワイトハンター ブラックハート」

 「黄金」「白鯨」などで知られる伝説的巨匠ジョン・ヒューストン。彼がアフリカでの長期ロケを敢行したアドベンチャー大作「アフリカの女王」(52)の混乱した舞台裏を描いた異色作。差別や通俗を憎み、独善的ながら艶福家の映画監督ジョン。彼は新作撮影のためアフリカに降り立つが、頭の中は野生動物のハンティングで一杯だった。現場よりも象狩りの日程を優先するジョンの振る舞いは、次第に現場を混乱の極みへと導く。90年代に入り、ますます脂が乗ってきたクリント・イーストウッドの監督・主演作。「アフリカの女王」の撮影に同行し、原作を著したピーター・ビアテル自身も脚本に参加している。エゴイストの映画監督が大自然に圧倒され、挫折を味わう姿が得も言われぬ感動を呼ぶ。

●「シモーヌ」

 アル・パチーノ主演、「ガタカ」のアンドリュー・ニコルによるSFファンタジー。ヒット作に恵まれない中堅監督タランスキーが、ひょんなことから手に入れたアルゴリズムを駆使してAI女優のシモーヌを産み出す。CGであることを隠して製作したシモーヌの主演映画は大ヒットを記録、タランスキーは一躍人気監督へと昇りつめるが、身元不詳の彼女をめぐってマスコミの激しい取材攻勢が始まる。こちらの望むままに演技し、一切の不満も言わずギャラも経費もかからないシモーヌの存在は、映画監督にとっては究極の理想かもしれない。主演とは行かないまでもデジタル俳優の登場は日常になりつつあり、現実が映画に追いつく日も近いかも知れない。なお、ニコル監督はシモーヌ役を演じたレイチェル・ロバーツと、この作品がきっかけで結婚した。

●「ペイン・アンド・グローリー」

 スペインを代表するペドロ・アルモドバルによる人間ドラマ。スランプと体の不調で一線から退いている映画監督が、自らの過去と向き合うことで復活のきっかけを掴んでいく。アルモドバルを思わせる主人公を演じ、カンヌ映画祭で男優賞を獲得したアントニオ・バンデラスの演技が素晴らしい。過去作にまつわる俳優との確執や、悲しい結末に終わった恋愛など、心と体の痛みに耐える現在と、複雑な家庭環境ながら幸せに満ちた子ども時代が交互に描かれる構成で、最後にはちょっとしたサプライズが待っている。家族をめぐるストーリーはもちろん、音楽、色彩など、どこを見てもアルモドバルにしか表現できない映像に仕上がっており、後期の最高傑作とも集大成とも評されている。

●「カメラを止めるな!」

 最後は邦画にして、インディーズ作品ながら日本映画界の歴史に残る大ヒットとなった「カメ止め」。30分生放送ワンカット一発本番撮り直しなしのゾンビ・ホラーに挑むスタッフ・キャストたちの奮闘を描く。NGだらけの女優、自己主張の強い共演者、アルコール依存や不倫に夢中の脇役に腰痛持ちのカメラマンなど問題だらけの現場に加え、輪をかけてクセの強いプロデューサーたち製作陣が揃い、収録当日は不安しかない展開に。そんな中、次々に起こるトラブルの山に、家族で立ち向かう監督の型破りな采配が痛快だ。都内2館からスタートした興行がバズりにバズって全国で動員200万人を突破、300万円の製作費で31億円の興行収入を記録、社会現象を巻き起こした。もちろんこの数字はいまだに破られていない。

 このほかにもティム・バートンが偏愛する実在の監督を描いた「エド・ウッド」、アンソニー・ホプキンスがレジェンドに扮した「ヒッチコック」、ウッディ・アレン監督・主演の「スターダスト・メモリー」、ゴダールの「パッション」、山田洋次の「キネマの天地」、北野武の「監督・ばんざい」、アンゲロプロスの「ユリシーズの瞳」、ジョン・ウォーターズの「セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ」、トルナトーレの「ニュー・シネマ・パラダイス」、ウィンターボトムの「天使が消えた街」などがある。映画監督という職業を知る一助になれば幸いだ。

(本田敬)

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