パンデミック新時代、コウモリ・蚊・ダニの恐るべき伝播力(Rolling Stone Japan)

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出典元:Rolling Stone Japan

地球温暖化が致命的な病気の伝染を促している。その拡散リスクを高める主な存在が、コウモリ・蚊・ダニである。長文ルポで、その恐怖の実態に迫る。

【写真ギャラリー】人類史上最も危険な生き物の一つ、ネッタイシマカ他

2020年の夏、ジェニファー・ジョーンズは多くの人がそうであったように、感染症を避けるために夏のほとんどを自宅で過ごしていた。45歳のジョーンズは、米フロリダキーズ諸島のキーラーゴ島のすぐ南側に位置するタバーンアーの住人で、庭の手入れをしながら多くの時間を費やしている。ある時、1匹の蚊が彼女にとまった。フロリダで蚊に刺されることは珍しくないため、彼女自身も具体的にいつ刺されたのか覚えていない。しかし今回は、どこにでもいる普通の蚊ではなかった。彼女を刺したのは、精巧にデザインされた殺人マシーンであるネッタイシマカ(Aedes aegypti)で、人類史上最も危険な生き物の1種類とされる。ある計算によると、人類の半数は蚊の媒介する病原体が原因で死亡しているという。17世紀に奴隷船と共に北米大陸へやってきたネッタイシマカは、黄熱病からジカ熱まで、致命的な病気を運ぶ能力を持つ兵器だと言える。

ジョーンズを刺した蚊は、10m先からでも彼女の体温と息に混じった二酸化炭素を感知できただろう。そして、剥き出しになった腕や脚にとまったと思われる。血を吸うのは、卵を産まねばならないメスのみだ。蚊は迅速に事を済ますが、一箇所でぐずぐずしていると生き残れないという本能が、遺伝子内に刷り込まれているのだ。蚊は人にとまるとまず、毒を吐き出して肌の感覚を麻痺させる。だからジョーンズも、気づかないうちに刺されただろう。蚊は、注射針のような口先を肌に突き刺す。蚊の口は、6本の針がひとつの鞘に収まっているような形状をしている。肌の表面にとまった後は、血管に突き刺すのに理想的な場所を探る。そして肉切りナイフのようにギザギザした針を2本突き刺して、ジョーンズの肌に穴を開けた。さらに別の2本の針で穴をこじ開け、細い注射器を皮下の血管に刺す。ここからが重要なポイントで、血を吸った蚊は自分の唾液をジョーンズの血管内に吐き出すのだ。唾液には、刺された箇所の血液を固まりにくくする成分が含まれている。ジョーンズの場合、蚊の唾液にデング熱という熱帯病のウイルスが混入していた。蚊は、血をたっぷりと吸って食欲を満たすと飛び去って行く。

「デング」という言葉は、スワヒリ語で「悪霊によって引き起こされる痙攣のような発作」を意味する「Ka-dinga pepo」から来ているとする説もある。デング熱は骨折熱とも呼ばれ、発症すると酷い関節痛を伴う。デング熱は数百年前から存在が確認されており、特にアジアやカリブ海地域に多い。世界保健機関(WHO)によると、1970年以前にデング熱の流行が見られたのは、わずか9か国のみだった。しかしその後30倍に膨れ上がり、各地域に生息する蚊の個体群がそれぞれウイルスを媒介するようになったことで、128か国の風土病の原因となっている。WHOの記録によると、2019年は420万件のデング熱の感染例が報告されたという。地球温暖化が進むにつれ、高温を好むネッタイシマカにとってより暮らしやすい環境になった。蚊の生息地も今では、北方や高地にまで拡大している。ある研究によると、2080年までに、60億人或いは世界人口の60%がデング熱にかかる危険に晒されるという。「実際に、気候変動によって多くの人々が病気にかかったり死亡したりしている」と、ジョージタウン大学のグローバル・ヘルス&セキュリティ・センターのコリン・カールソン(生物学)は言う。「蚊が媒介する病気は、ますます増え続けている。」

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