
ダンシング・ヒーローの再現なるか? 歌手・倖田來未が歌うカバー曲『め組のひと』が若い世代の間で人気となり、再ブレイクの兆しを見せている。
【BuzzFeed Japan / 徳重辰典】
『め組のひと』はもともと1983年にリリースされたラッツ&スターのシングルだ。倖田は2010年に発売したカバーアルバム『ETERNITY~Love & Songs~』の一曲として、この曲をカバーした。
アルバムの発売から8年たった今年6月7日、この倖田バージョンの『め組のひと』が、「LINE MUSIC」のデイリーチャート5位に突然浮上。この週のウイークリーランキングでも最新曲に交じり7位となり、エイベックスの関係者を驚かせた。
急上昇の理由は、10代に人気のリップシンクアプリ「Tik Tok」。音楽に合わせて口パクしたり、自撮りで踊って楽しむアプリだ。
5月末ごろから、倖田が歌う『め組のひと』を早回しした曲で踊る動画が投稿され始め、「Tik Tok」内のインフルエンサーが投稿したことで一気に拡散。6月現在45万人以上が動画を投稿する人気となっている。
LINE MUSICの広報によれば、若い世代が使う同サービスと『Tik Tok』との連動性はかなり強く、過去にもランキングが急上昇した曲がいくつもあるという。
本家のラッツ&スター、さらに倖田のカバーバージョンを知る人にとっては懐かしい曲だが、若い世代の反応を見ると原曲を知らない人も多く、「Tik Tok」で流行っている曲という認識のようだ。そのためか、曲については倖田のカバーバージョンだが、振り付けは本家ラッツ&スターのものを踊る動画が多い。
若者とダンスの組み合わせによる再ブレイクといえば、大阪府立登美丘高等学校ダンス部が披露した“バブリーダンス“で人気となった荻野目洋子の「ダンシングヒーロー」が記憶に新しい。