「最初に読んだときから特別な脚本」――アンディ・サムバーグがほれ込んだタイムループ・ラブコメ「パーム・スプリングス」の魅力とは(映画.com)

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出典元:映画.com

カリフォルニアの砂漠のリゾート地を舞台にしたタイムループ・ラブコメディ「パーム・スプリングス」(公開中/マックス・バーバコウ監督)に主演し、プロデュースも務めたアンディ・サムバーグが、オンラインでインタビューに応えた。

 パーム・スプリングスで執り行われた妹の結婚式で幸せムードになじめずにいたサラは、一見お調子者だがすべてを見通したようなナイルズに興味を抱く。いい雰囲気になるふたりだが、謎の老人ロイ(J・K・シモンズ)が突如ナイルズを襲撃。近くの奇妙な洞窟へ逃げ込むナイルズを追ったサラだったが、そこから1度眠りに落ちると時間が結婚式の日の朝にリセットされる“タイムループ”に閉じ込められてしまう。実は、ナイルズはすでに長い間ループにハマっていて、数え切れないほど同じ日を繰り返しているという。ふたりで過ごす無限の今日は最高に楽しいものに思えたが、明日が来ない日々は本当に大切なものを気づかせていく。

 人気コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」出身で、人気シリーズ「ブルックリン・ナイン-ナイン」のジェイク役でゴールデングローブ賞の最優秀主演男優賞を受賞したサムバーグがナイルズ役、「FARGO ファーゴ」シーズン2や「ブラック・ミラー」で知られるクリスティン・ミリオティがサラ役を務めた。

 今作はコメディ作品で間違いないのだが、タイムループものの定番をおさえながらも、物語が進むにつれて予想外の展開が待ち受けている。劇中では、タイムループの原理を科学的に深く追求していない。それはおざなりにしたのではなく、この映画の本質的なテーマである人間ドラマにしっかりとフォーカスするためだ。上映時間の90分間に、途切れないユーモア、サプライズと裏切り、許し、自分との向き合い、そしてその先にある愛が詰め込まれている。(取材・文/編集部)

――本作の脚本を手掛けたアンディ・シアラが、あなたから大きな助言があったと明かしていますが、どのようなものだったのでしょうか?

 最初に話したのは、もっとスケール感を大きくしてもいいんじゃないかということでした。元々は「友だち同士でお金をかけずに砂漠でこっそり撮影しよう」という感じの企画だったので、「もう少し予算を使って砂漠でこっそり撮影しよう」と(笑)。その結果、大きなシークエンスやエフェクト、爆破シーンなどが増えたのと、伝統的なストーリーテリングや、ロマンチックさのレベルを引き上げることを恐れない作品になりました。

 この映画はさまざまなジャンルが混ざっているので、映画をたくさん見ていない人にとってはある意味で挑戦的な作品です。“この映画は何だろう?”と思うかもしれません。そのため、作品をすっきりと仕上げることで、観客に「これがストーリーラインだな」と理解してもらい、ナイルズとサラに感情移入してもらいたいと思いました。この提案を実現させるため、アンディ・シアラとは何度も作業を繰り返しましたが、彼は素晴らしい仕事をしてくれました。

――劇中では、ナイルズとサラが絶望のループから抜け出せなくなる姿が描かれますが、何かから抜け出せないといった経験はありますか? あるとしたらどのように抜け出したのでしょうか?

 ご存じのように、いままさに自主隔離中でまだそこから抜け出せていないので、早く抜け出したいと思っています(笑)。この質問は、人生のなかで陥ってしまうパターンや、何度も同じ決断を下してしまうことについてのような気がします。僕は普段からなるべく同じパターンのループに陥らないように努力しているので、それがこの映画を好きになった理由です。今作に込められたメッセージが気に入っているんです。一歩下がった視点から自分を見ることで、以前に犯したことのある過ちに向かって突っ走っていることに気づき、同じ過ちを防げたらいいですよね。それはすごく難しいことですが、実際に自分の過ちから学び、許し、新しいことを試したり、もしくは同じことを新しい方法で試したりできれば、人生を上手に生きているといえるのではないでしょうか。

 僕はこれまで本当に幸運に恵まれてきた人間なので、自分のやっていることを劇的に変えなければならないという意味での挫折を感じたことはあまりありませんが、友人関係などでは、同じ間違いをしないようにしたり、ちゃんと連絡を取り合うようにしたりしています。上手く言えなかったけれど、つまり、自主隔離は大変だということです(笑)。

――今作は、タイムループものとしての定番をおさえつつ、後半は驚きに満ちた物語が展開されます。脚本を最初に読んだときの印象はどうでしたか? また、主演とプロデューサーを兼ねることを決めた理由を教えて下さい。

 始めから、僕が主演とプロデュースを兼ねる想定で(マックス・バーバコウ監督とシアラが)脚本を送ってくれました。個人的にタイムループものが大好きなだけに、「恋はデジャ・ブ」や「オール・ユー・ニード・イズ・キル」といった素晴らしい作品が既に存在しているなかで、少し不安はありました。しかし、今作は独特でした。いまタイトルを挙げた名作たちの終わりから物語が始まっているんです。もし、「恋はデジャ・ブ」のビル・マーレイがループから抜け出せないでいたらどうなっていたか?というような。そして、その状況にほかのキャラクターも登場させていて、すべての要素が魅力的でした。映画としてより深いレベルにいくところが気に入っています。今作の脚本を読んでから物語がずっと頭から離れなかったのですが、それは、コメディ作品ではあまり見られない、深いエモーショナルな要素がこの作品にあるからだと思います。すごく自然な形で、(コメディとシリアスの)ギアが行ったり来たりしているのも好きです。

 脚本家のアンディとは何度も話をしたのですが、僕たちはふたりともすごく幸せな結婚生活を送っているんです。人生にそういった人間関係を望むのであれば、相手やその関係を信じて飛び込むことも必要です。この物語は、そのことについての美しいメタファーにもなるんじゃないかと考えました。だから、今作には僕が好きなものがたくさんブレンドされています。コメディとSF、妻との結婚生活が幸せであるということ。最初に読んだときから特別な脚本でした。僕は好みがハッキリしていてこだわりがある方なので、最初からあそこまでハマるというのは珍しい体験でした。

――会話劇ともいえる作品でしたが、アドリブのセリフはありましたか?

 撮影現場でのアドリブはあまりありませんでしたが、撮影前に脚本家と一緒に脚本を練っていたので、その段階で付け加えたセリフはたくさんありました。また、特にクリスティンとは、何度もリハーサルを行いました。砂漠の真ん中でキャンプファイヤーをしているシーンや、ナイルズはループに留まりたいけれどサラは抜け出したいというシーンなどは、リハーサルを通してセリフを足しました。

 撮影直前のリハーサルでも変更が必要であれば変えていましたが、今回はスケジュールがタイトで予算もあまりなかったので、「とりあえずカメラを回してやってみよう!」みたいなことはできなかったのです(笑)。本当は、カメラを回しながらアドリブで自由にやるのも好きなのですが、テイクを重ねられない分、テイクとテイクのあいだに話し合って違うバージョンで撮ってみたりしました。そうすれば編集の際に選択肢が生まれますし、上手くいったと自負しています。

――ミリオティをメインキャストに抜てきした理由は何でしたか?

 そもそも、この映画をこの規模感で作りたかったのは、クリエイティブな選択をすべて自分たちでできるようにするためで、キャスティングはその大きな一部でした。(サラ役には)最初からクリスティンをイメージしていて、僕の会社でプロデューサーを務めているベッキー・スロビターとは、「彼女がいいね」と何度も話していました。彼女が出演した「FARGO ファーゴ」シーズン2や「ブラック・ミラー」のエピソード「宇宙船カリスター号」をたまたま連続で見て、どちらもとても素晴らしかったんです。僕は、「彼女は一体誰なんだ! 彼女は最高だ! 見るものすべてに出演していて、しかも2つの作品で全然違うタイプの演技をしている!」という感じでした。役者としてワクワクさせてくれる存在だったんです。

 そして、「パーム・スプリングス」の脚本を読んだとき、「彼女なら完璧だ」と思いました。ドラマチックな演技ができるので、僕をより良い役者に見せてくれそうですし(笑)、どんなコメディシーンも振り切って全力で取り組んでくれると確信していましたね。

――ミリオティは、今作のミーティングの雰囲気が良かったにも関わらず、なかなか連絡が来なかったことにがっかりしてアフリカ旅行に出かけてしまい、連絡が取れずにキャスティングされたことをしばらく経ってから知ったと度々話されていますが、サムバーグさん側のお話を教えてください。

 オファーの数週間前に彼女と大規模なミーティングをしたのですが、そこでとても意気投合していたので、オファーしたらすぐに「やりましょう!」と言ってもらえるものだと思っていました。ところが、返ってきた返事は「彼女はアフリカにいます」でした。僕たちは、「え? どうして! いつ帰ってくるの?」という状態で(笑)。返事が来るまで3日間くらいかかったと思います。ミーティングが上手くいっていても、3日間も連絡がないと、「もしかしたら彼女はやりたくないのかもしれない……」とナーバスになっていましたね(笑)。でも、彼女はアフリカの真ん中にいて、本当に連絡が取れない状況だっただけでした。

 今回は、ミーティングの段階では資金を確保でいていない状態だったので、正式なオファーがなかなかできなかったのです。でも、彼女が僕と同じようにがっかりしてくれていたと聞けて嬉しいです(笑)。

――ナイルズはお調子者ですが心根が優しく、孤独も抱えている人物です。これまで演じられてきた「セレステ∞ジェシー」のジェシー役や「ブルックリン・ナイン-ナイン」のジェイク役も、同じようにお調子者のようで、実は誠実な信頼のおける人物で、演技に真実味がありました。これらのキャラクターとご自身のパーソナリティに通じるものがあるのでしょうか?

 そう言っていただけて嬉しいです(笑)。ありがとう。考えたことはありませんでしたが、確かに、そういうキャラクターにひかれますね。僕は“人の優しさ”というものを信じているので、俳優としてもそういうキャラクターの方が合っていて、真実味を感じていただけるのだと思います。

 実際に、怒りっぽいキャラクターや、怒らなければならないシーンは難しいです。実生活では滅多にないことなので、加減が分からずにやりすぎてしまったり……(笑)。今作のようなストーリーやキャラクターだからといって葛藤がまったくないわけではありませんが、最終的に僕が演じた人物がひとつの良い例のようになれるのであれば、“優しい人”を見せていきたいと思っています。

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