「多民族、多文化国家の現実を語ることはタブーではない」「最強のふたり」監督の最新作「セラヴィ!」(映画.com)

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[映画.com ニュース]日本でもミニシアターを中心に大ヒットを記録したフランス映画「最強のふたり」のエリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュ監督の最新作「セラヴィ!」が、7月6日公開する。昨年公開された本国フランスで、同年の興収ベスト10入りを果たした今作は、パリ郊外の古城で開かれる結婚式を舞台に、様々な立場の登場人物の人生、思惑が交差していくさまを軽妙なタッチで描いたコメディドラマだ。来日した両監督に話を聞いた。

–「最強のふたり」「サンバ」に続き、今作もフランスの現代社会の縮図のような作品です。2015年11月のパリ同時多発テロ後に、今作の構想に着手したそうですね。

 「『最強のふたり』がフランスで2000万人、海外を合わせると5000万人動員という成功を収めたことが、このようなタイプの映画を作り続けても良いという意味のきっかけになりました。物語を作り、笑いに展開させ、多民族、多文化国家であるフランスの現実を語ることはタブーではないのです。また、異文化の背景を持つフランス人俳優が増えており、私たちの作品では、そういった俳優を積極的に使っています」

–「最強のふたり」の世界的ヒットもあり、今作は現時点で世界51カ国での公開が決まっています。国際マーケットへ向けての視点も入れて作品を作っているのでしょうか。

 「『最強のふたり』が成功したからといって、あえて作風を変えることはしていません。日本の方々に見ていただけるのは、とてもうれしいですし、文化的な違いもあって、どういう風に受け止めていただけるか関心があります。今年、日本の『万引き家族』がカンヌ映画祭のパルムドールを受賞しましたが、我々も自分たちのことをきちんと語れば、きっと世界の皆さんにも響くと考えていますので、国際マーケットはそれほど意識していません」

–フランスでのスター級の俳優、様々なバックグランドを持った名優が顔をそろえていますね。主演のジャン=ピエール・バクリは、脚本にも参加しています。

 「シナリオを書く前から、彼のことが念頭にありました。直接会いに行き、プロジェクトに参加して欲しい旨を伝えました。フランスでは最高峰の俳優だと思います。オーラがありますし、喜劇が上手い。映画の脚本も書き、第一線の演劇人でもある。どんな仕事も簡単に受けてくれるような人ではないので、私たちの作品にかかわってもらえたことがとてもうれしいです」

 「彼はとても要求が高い人で、決して簡単に満足することがないのです。小さなことに関しても、もっと追求するようにと、シナリオの段階から言っていました。また、社交界が嫌いで、セザール賞の受け取りも渋るような人でした。映画界のシステムの外にいる人なのです。このように、なんでも自分の意志を通している映画人として、とても興味深い俳優です」

–ユーモア溢れるコメディ作です。ネタからセリフや設定を考えることもあるのでしょうか。

 「細かく設定を作ることもありますし、直感的に出来たものもあります。総合的には、まず全体の構成を考えて作りましたが、一つの場所で複数の登場人物が出てきて、一人一人にその人物の道筋を作って、そして、物語を作って登場してもらう。それが並行して成り立つような構成にしました。コメディですが、その背景ではまずは社会的な問題を問うというベースを大事に、どんな人からも笑いを取れるようにしました」

–フランスの商業映画を代表する監督となり、創作の自由度は減りましたか? それとも大きな予算がつくようになって、好きなものを作れるようになったのでしょうか。

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