出典元:激しい戦いを繰り広げる滝沢和典(左)と佐々木寿人
“タッキー&寿人”のライバル対決は、この夜もファンを沸かせた。大和証券Mリーグ2019・11月29日の第1試合で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)がEX風林火山・滝沢和典(連盟)とのライバル対決を制し、今期3勝目を獲得した。
【映像】魔王・佐々木寿人の豪快なアガリラッシュ(第1試合)
この試合はU-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)、佐々木、滝沢、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)の並びでスタート。佐々木と滝沢は、プロデビュー年度は違えど(滝沢が16期、佐々木は22期)過去に多くのタイトル戦でぶつかり、公私ともに親しいことからライバル関係にもある。この試合、2人のリーチ合戦は4度、高打点が飛び交う派手な戦いとなった。
東3局、佐々木はリーチ・赤ドラ2・ドラ3の1万2000点を、同じくリーチをかけていた滝沢からアガリトップ目に立つ。東4局も滝沢とリーチ合戦となり、これを佐々木がまたもや1万2000点のロンアガリを滝沢から決めた。佐々木はさらに満貫のツモアガリを経て、3局連続アガリの“魔王タイム”を演出した。ここまで失点続きの滝沢は南2局に一気通貫のペン七万をツモり素点回復。これには佐々木も「しぶといなと思いました」とインタビューで振り返った。
インタビューで佐々木は、口を開く前にまず“がらくたポーズ”。この日の調子については「リーチ合戦で(滝沢の)八万を捕まえられてから、いい感じになりました」と語った。また滝沢から2度目のロンアガリになったハネ満については「一気通貫にこだわらずにリーチをしたのがいい結果になった、うまく打てました」と自画自賛。ドラがあれば手役を無理に追わず、早いリーチで相手にプレッシャーをかけツモりにいく“魔王”佐々木が、長年変えずに勝ち続けている絶対的なフォームはこの日もブレがなかった。
滝沢は手役狙いの高打点志向や平素での守備的バランスに優れ、佐々木同様多くのタイトルを獲得。この試合では佐々木が追わなかった一気通貫を目指し、リーチでツモアガリを見せるなど随所に“らしさ”が光っていたが、それもライバル佐々木とのコントラストがあってさらに映えたもの。コメントは2人のぶつかり合いがあるたびに「魔王がきたぞおおお!!!」「タッキー!」と賑わった。