出典元:アーバン ライフ メトロ
浅草と聞いて思い出すものは人によってさまざまですが、そのなかのひとつに「浅草海苔(のり)」があります。
【地図】知ってた? 都内に「海苔の博物館」があった
江戸時代以前の東京は海がもっと内陸部まで及んでいたため、浅草でもかつては海苔が取れていたと言われています。ただ、その時代はかなり古く、徳川家康が江戸に入った頃(1590年)にはすでに取れなくなっていたようです。
浅草寺(台東区浅草)の創建由来は628(推古天皇36)年、隅田川で漁をしていた檜前浜成(ひのくまの はまなり)・竹成(たけのり)兄弟が投網の中から聖観音菩薩(ぼさつ)の像を見つけたのが始まりとされてます。
ふたりの主人である土師中知(はじの なかとも)は、像を見て何か感じ入るところがあってか出家。自宅を寺として、像を祭ったそうです。このような時代には海苔は取れていたのかもしれませんが、江戸時代の始まる頃にはすでになかったということになります。