傑作ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」の偉大さを専門家が解説「スター俳優が主役じゃない」(映画.com)

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出典元:映画.com

トニー賞、グラミー賞で受賞を重ねた傑作ミュージカルを映画化した「イン・ザ・ハイツ」のイベントが7月20日、都内で行われ、映画・音楽ジャーナリストの宇野維正氏が登壇。「本年度ベスト」と絶賛する宇野氏が、原作者やキャスティングについて解説した。

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 「クレイジー・リッチ!」のジョン・M・チュウ監督が、壮大なスケール、カラフルな映像美、今日の社会情勢を反映した大胆なアレンジを加え、「ハミルトン」のリン=マニュエル・ミランダによるミュージカルを映画化。米ニューヨークの片隅にある、祖国を遠く離れた住民たちで賑わう街ワシントン・ハイツを舞台に、若者たちの夢、逆境に立ち向かう人々の絆を描き出す。

 宇野氏は、観客に向けて「かき氷屋さんの人が劇中で度々出てきますが、なぜか分かりましたか? あれが原作者のリン=マニュエル・ミランダさんなんです。彼はまだ41歳なんですけど、ご存知の方も多いと思いますが『ハミルトン』っていうミュージカルでですね、世界中でセンセーションを巻き起こした人なんです。我々の同時代を生きているクリエイターの中で歴史に名を残す5本の指に入ると思います。ケンドリック・ラマーなどと共に、50年後も100年後も語り継がれるであろう人物。そういうクリエイターの当時25歳で作った作品なんです!」と原作者について語る。

 続けて、映画「ファイナル・プラン」に本作の主演を務めたアンソニー・ラモスが出演していたことに触れ、「5番目くらいに悪い役、そういう役しかヒスパニック系の人ってハリウッドでは基本的に役をもらえないんです。この映画の偉大なところは、ハリウッド映画なのにも関わらずスター俳優が主役じゃないところ。2012、3年に映画化の話が立ち上がった時、シャキーラやジェニファー・ロペスの名前が上がったそうです。こういう作品の映画化はスターを出そうと普通なるんですけど、今回は監督がアジア系でキャストを固めた『クレイジー・リッチ!』のジョン・M・チュウ。だから単純に当てればいいんじゃなくて、ハリウッドでこれまで真ん中にいなかった人に光をあてる。それをインディーではなくハリウッドの娯楽作品でやる。とても意義があることだと思います」と熱弁した。

 「イン・ザ・ハイツ」は、7月30日に全国公開。

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