出典元:アーバン ライフ メトロ
就職活動の光景は、東京の風物詩のひとつです。シーズンともなると、ターミナル駅には慣れないリクルートスーツに身を包んだ学生たちが多く見られます。そして4月初頭には、これまた緊張した面持ちで年配者とランチタイムを過ごす彼らの姿も。
【ひと目でわかる】「ウェブ面接」を経験した学生の割合
しかし在宅勤務が普及しつつある現在、そうした姿も過去のものになりつつあります。2020年の時点で早々と導入していた企業では、新入社員が最初から在宅勤務というところもありました。
ある企業ではこんな話も。
「新入社員がパソコンの前であいさつして、そのまま研修、業務に入ってもらったのですが、一部の管理職以外はいまだ誰も彼に会ったことのある人はいません」
同様のことは今後、日本のあちこちで増加するでしょう。
ここで気になるのは、企業の採用面接の動向です。いくら業務を在宅勤務にしても、選考段階では顔を見なければ話になりません。しかし採用段階も在宅勤務で完了するという企業が増加しているのです。
21世紀になり、就職活動にインターネットが欠かせないものになったことはよく知られています。多くの企業では就職情報サイトを通じて学生にエントリーしてもらい、会社説明会などの情報を流す方式を採っていました。
しかしインターネットを使っても説明会、あるいは面接は実際に顔を合わせないとわからないというのが常識でした。