【ホラー映画コラム】 「LOFT 完全なる嘘(トリック)」巧みに伏線を張り巡らせながら二転三転する話運びは、さながら性欲ユージュアル・サスペクツ(映画.com)

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出典元:映画.com

[映画.com ニュース] Twitterのホラー界隈で知らぬ者はいない人間食べ食べカエル氏(@TABECHAUYO)によるホラー映画コラム「人間食べ食べカエル テラー小屋」では、“人喰いツイッタラー”が、ホラー映画専門の動画配信サービス「OSOREZONE」の配信中のオススメ作品を厳選し、その見どころを語り尽くす! 今回は、登場する人物たちはゲスいが、最後の最後まで着地が読めないハイレベルなサスペンスと食べ食べさんが評する「LOFT 完全なる嘘(トリック)」をご紹介。

 建築家のマティアス、精神科医のバルト、エンジニアのロベルト、セールスマンのウィレム、そして実業家のトムの5人は、新築マンションの最上階のロフトルームを共有し、それぞれ家族に内緒で女を連れ込み、やりたい放題に性欲を発散しまくっていた。しかしある朝、ロフトルームのベッドに手錠をかけられたうえ手首を切られた女の死体が! 突然の異常事態に動揺する5人だったが、やがて互いを疑いながら犯人を探り始める……。

 ベルギーのサスペンス映画「ロフト」(2008)をオランダでリメイクした作品。冒頭に書いたあらすじからも分かる通り、この映画、すげえゲスである。女は誰に殺されたのか? 男たちは互いを疑いながら、事件が起きた経緯を探っていくのだが、その過程が本当に酷い。

 例えば、女性の死体に手錠が付けられていた点に着目して「トムは手錠好きだ、以前この部屋で別の女性を手錠でつないで襲っていたから犯人はお前だろう!」などと言うような、最悪な性欲推理がさく裂する。5人から出てくるエピソードが本編の殺人抜きで普通に逮捕されるレベルなのでビックリする。とにかく全員が漏れなく常人の遥か先を行くクズ野郎すぎて、ドン引きなんてレベルではない。こんなにゲスな方向に突き詰められたサスペンスは中々ない。だいたい、舞台となる密室が5人で共有するヤリ部屋ってところが既に大アウトである。

 で、こんなのが面白いのかと言われると、実は結構面白いんですよね……。これは、ただ下品なだけでなく、核となるサスペンスの部分がしっかりと作り込まれているからだろう。本作の構成は少し複雑で、5人がロフトを共有し始めた日からスタートする過去パートと、彼らが死体を発見した直後から始まる推理パートと、警察で事情聴取を受けるパートの3つの時間軸を行き交いながら話が進んでいく。推理パートで性欲や下半身事情に絡むヒントが出てくると過去に飛び、謎が少しずつ明かされる。同時に、事情聴取で事件の真相に関わる部分も見えてくる。話は入り組んではいるが、上手く整理されており、ちゃんと観ていれば展開についていけなくなることはない。巧みに伏線を張り巡らせながら二転三転する話運びは、さながら性欲ユージュアル・サスペクツである。終盤の怒涛のタネ明かしパートでは「マジか!?」が連発すること請け合いだ(道徳的な意味でも)。

 また、5人の男たちのキャラ描写も見事だ。全員が生々しく、強烈にキャラが立っている。一発で顔と名前が一致し、誰が誰だっけ?、みたいな混乱が起きない。推理劇においてキャラ立ちは重要だが、その点においても本作に抜かりはない。マティアスはキング・オブ・NETORI性欲、バルトはマジメ系性欲、ウィレムは愛妻と浮気の狭間系性欲、ロベルトは隠れ性欲、トムは狂人系性欲と、それぞれの性欲も描き分けがされている徹底ぶり。最悪、顔と名前が一致しなかったとしても、性欲の傾向だけでソイツが誰か分かる親切設計だ。役者たちも全員が見事に役にハマっている。特に、愛妻家なのに浮気癖のあるウィレムを演じた、イェロン・ファン・コニングスブルッヘさんの情けない演技は見ものだ。

 果たして今回、何回「性欲」って書いただろうか。3Dでもないのに、画面越しに屹立したモノが飛び出してくるかのような錯覚を覚える凄まじい作品である。こんなに推理部分を作り込んで、最後の最後まで着地が読めないハイレベルなサスペンスを生み出しているのに、全部が性欲絡みっていうのが本当どうしようもない。しかし、その激しすぎるギャップが本作の持ち味である。褒めてるのか貶してるのか自分でも分からなくなってきた。倫理観の欠片もないし、犯した過ちや罪に対して受ける罰が軽すぎやしないか?と思う部分もある。怒る人もいるだろうし、かなり人を選ぶ作品であるのは間違いない。ただ、作品自体は間違いなく良く出来ているので、性欲を持て余したクズが気にならないサスペンス好きの方にお薦めしたい。

 ちなみに「ロフト」のリメイクは、今回ご紹介したオランダ版以外にも、もう1本存在する。アメリカで製作された「パーフェクト・ルーム」(2011)という作品だ。こちらは、ウェントワース・ミラーやジェームス・マースデンにカール・アーバンと豪華キャストが集結しており、本家よりもだいぶ華のある画作りとなっている。気になる方はこちらもチェックしてみてはいかがだろうか。

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